インターネットを使用すれば、さまざまなイベントを手軽に開催できる時代になりました。昔は開催するのに多くの準備が必要だった株主総会も、オンライン配信の技術を使用すれば、より手軽に開催できるようになっています。ここでは、自社の株主総会をオンラインでおこなうことを検討している企業担当者のために、オンライン株主総会に関する情報を、詳しくご紹介します。
ハイブリッド型のオンライン株主総会
オンライン配信の技術を使用して開催できる株主総会には、複数のタイプがあります。その一つが現実世界の株主総会と、オンラインの株主総会を同時におこなう方法です。この方法で株主総会を開催する場合、株主総会に参加できる株主は基本的に、現実の株主総会に参加することになります。この場合に開催される現実の株主総会は一般の株主総会と同じように、広い会場などを借りて開催されます。この現実の株主総会には、会社の経営者なども出席するので、通常の株主総会と同じような手順で総会が進行していきます。
現実の株主総会と一緒に開催されるオンラインの株主会議には、都合があって現実世界の株主会議に参加できない人などが、参加することになります。オンライン配信の技術を使用することで、現実の株主総会の開催されている会場から遠く離れた場所にいる人でも、リアルタイムで会議に参加することが可能になりました。
このタイプの株主総会はさらに複数の種類に分かれていて、オンラインの株主総会に参加する人の権利の内容によって、会議の種類には違いがあります。現実世界でおこなわれている株主総会をネット上から見ることが可能でも、議決権を行使したり質問ができないタイプのオンライン株主総会もあります。それとは逆に、オンラインの株主総会に出席している人でも、現実の株主総会に出席している人と同じように、議決権を行使できたり会社役員に質問ができるタイプのオンライン株主総会も存在します。オンラインによる配信技術が進化したことにより、ネット上でも簡単に、株主が議決権を行使したり質問をすることが可能になりました。オンライン株主総会に出席している株主が動議の提出をすることも可能で、現実世界の株主総会に出席している株主と同じ権利を行使できるようになっています。
stopオンラインのみで開催する株主総会
オンライン配信の技術を使用して株主総会を開催する場合には、オンラインの株主総会のみを開催することも可能です。オンラインでのみ株主総会を開催する方法は、総会を開く会社にとっても、出席する株主にとってもメリットがあります。株主総会を開催する会社のメリットとしてあげられるのは、総会を開催するためのコストを大幅に減らせることです。多数の株主がいる会社の場合には、広いスペースを持つ会場を借りなければいけないことも多いため、会場の使用料だけでも多額の費用が必要になってしまいます。それ以外にも、株主総会を開催するためにさまざまな費用が必要になります。株主総会のために使用できる予算が限られている企業の場合には、毎年開催しなければいけないこうした株主総会のための費用だけでも、経営上の大きな負担になります。
ですが、オンラインの株主総会を現実世界の株主総会の代わりに開催すれば、こうした費用も全てカットすることが可能です。オンラインで株主総会を開催するためにも費用はかかりますが、現実世界で大きな会場を借りて株主総会を開催するより、大幅にコストを削減することも可能です。株主総会を開催する費用で毎年悩んでいる会社にとっても、非常にメリットのある方法です。
オンラインだけで株主総会を開催する方法は、安全性の面からもメリットがあります。多くの株主や企業の関係者が一堂に会する現実世界の株主総会の場合、出席者が感染病に感染してしまう可能性も高くなっています。出席者の一人に感染者がいるだけで、多くの人が感染してしまうような危険なリスクもあります。ですが、オンラインの株主総会だけを開催する方法ならば、多くの人が同じ場所に集まる必要もないために、感染症のリスクを大幅に減らすことが可能です。
オンラインだけで開催する株主総会は、出席する株主にとっても多くのメリットがあります。わざわざ会場まで足を運ばなくても、自宅から簡単に株主総会にできることが、一般の株主にとっては特に大きなメリットになっています。株主総会が開催される会場から遠く離れた場所に住んでいる人にとっては特にメリットが大きい方法です。現実の株主総会と一緒に開催されるタイプのオンライン株主総会とは違い、この方法ではオンライン株主総会しか開催されないために、他の全ての株主と全く同じ条件で、会議に参加することができます。
わざわざ会場まで行かなくても、全ての株主が株主としての自分の権利を行使できることも、株主にとってのメリットです。オンライン株式総会だけを開催することを決めた場合、株主が特に不安を感じる可能性が高いのは自分の権利に関することですが、オンラインでも議決権を行使できることや動議を提出できることを明らかにしておけば、株主も安心してオンライン株主総会に出席できます。オンラインの技術を使用すれば、株主が経営者に質問をすることも容易なので、現実世界の株主総会で質問をするよりも、気軽に質問できるようにすることもできます。
オンラインだけで株主総会を開催する場合には、できるだけ全ての株主が出席しやすいように配慮することも必要になります。株主の中にはパソコンの操作に慣れていない人もいるかもしれないので、スマートフォンやタブレットからも、オンライン株主総会に参加できるようにしておいた方が最適です。株主総会の様子をしっかりとオンラインで配信し続けることができるようなシステムも必要になり、安定した配信システムを用意しておけば、トラブルが発生した場合にも適切に対応することが可能です。
オンライン株主総会をプロに任せる
オンラインでも開催できる株主総会に関する情報について、ご紹介してきました。オンラインで株式総会をする方法は2種類あり、現実世界の株主総会と一緒に開催する方法の他に、オンライン株主総会のみ開催する方法もあります。オンライン株主総会は、企業にとっても株主にとってもメリットが多い方法です。オンライン株主総会に興味を持たれた担当者の方は、コムライブまでお気軽にご連絡ください。
