今後はコロナウイルスの影響で、オンラインでのセミナーが増えてくると予想されます。
今回は、「セミナーをオンラインで開催してみたい」「オンラインセミナーにおすすめの配信ツールを知りたい」「YouTubeでセミナーを行いたい」と思っている担当の方にセミナーの配信方法を解説していきます。
個人でも簡単で気軽に配信できるツールも紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。
また、ガイアックスではオンラインイベントの企画・配信サービスを提供しています。200社以上のお問い合わせに対応してきた実績もあります。配信が複雑化しそうだったり、企画に集中したい担当者の方など、ぜひお問い合わせください(オンライン配信サービスの詳細はこちら)。
セミナーをオンラインで配信する方法
セミナーをリアルタイムでオンライン配信する方法を解説します。
オンライン配信とは
オンライン配信は、撮った映像をリアルタイムでインターネット上にデータを送り、ユーザーがアクセスすることによって、現場の生の様子をライブ中継できることを指します。
オンライン配信では、交通情報や監視システム、会議などの業務用以外にも、音楽や芸能などのエンターテイメントの配信としても多く用いられています。
企業での大規模な研修や説明会を開きたい、会議や打ち合わせを効率的に会社内で共有したい、セミナーをオンラインでリアルタイム配信を行いたいときなどにオンライン配信は効果的です。
オンライン配信をすることで、録画機能を利用し動画を再利用することができたり、人件費の削減や新規顧客の獲得に大きく貢献したりと様々な利点があります。
また、参加者は会場に行く手間を省けたり、チャット機能で質問や感想を投稿でき、双方向のコミュニケーションが生まれるなどのメリットもあります。
配信ツールを利用しセミナーのオンライン配信をする方法
配信ツールを利用しオンライン配信を行うには、以下の方法が挙げられます。これらは、WEB完結のオンラインだけの配信もできますし、リアル会場をビデオカメラで撮影しながら、オンラインにライブ配信することも可能です。
- YouTube Live
- Zoom
- Zoom × YouTube Live
YouTubeやFacebookなどのSNSでオンライン配信をする方法や、Zoomなどの配信ツールを使用する方法、あるいはSNSと配信ツールを組み合わせることで簡単にライブ配信が可能です。
個人で配信するのであれば、Instagramでのライブ配信も簡単でおすすめです。
配信ツールを組み合わせる際の基準は、セミナーを行う際に、登壇者を映すのにカメラ1台で足りる場合か、対談や資料共有などにより、ワイプが必要であったり、複数の登壇者がいることでカメラが2台以上必要な場合とで分けるといいでしょう。
例えば、登壇者が1人でセミナーを行う場合は、スライド資料などの共有がなければ自身をカメラで映し進めていくだけなので、パソコン1台とYouTube Live単体で十分です。
しかし、登壇者が2人いてオフラインとオンラインで対談したり、視聴者にスライド資料を共有したい場合などはカメラが複数台必要になり、Zoomで複数のカメラを1画面に収めなければなりません。
セミナーを行う際にカメラを2台使いたいけど、方法がわからなという方はこちらの記事を参考にしてください。初心者の担当者で難しかったら、ガイアックスで運用の基礎コンサルや講座を受けるとかも、ありです。2021年も経験豊富な人材がお待ちしています。
» 【Zoom】カメラ2台で配信する方法(ビデオカメラ+スイッチャー編)
セミナーをオンライン配信するための必要な機材
セミナーのオンライン配信をする際に必要な機材を以下にまとめました。
ビデオカメラ
ビデオカメラで配信する場合は、HDMI to HDMIケーブルを使用し、PCへ接続する際にはHDMI to USBビデオキャプチャーで映像を取り込みます。
また、複数カメラを使う際には、映像切り替えが簡単なスイッチャーがあるとなお便利です。
「そこまで凝らずに簡単に配信したい」という方は、PCの内蔵カメラやWebカメラでの映像撮影も可能です。
マイク
マイクを使用する場合は、オーディオインターフェースやミキサーなどの機材でPCに音声を取り込む必要があります。
特に複数マイクを使用するときはミキサーは必要です。
マイクもカメラと同様、機材をPCに取り込む場合はアナログ信号をデジタル信号に変換しなければ、PCが音声と認識してくれません。
なので音声も簡単でいいという方は、PC内蔵のマイクで配信できます。
照明
出演者の顔が明るく映るよう照明が必要です。
配信する際に暗くて表情が見えないと視聴者の意識が逸れてしまい、内容が頭に入っていかないとなれば、視聴者の参加意識が低下します。
配信する開催側は視聴者目線をしっかりと配慮するべきでしょう。
セミナーをオンライン配信する際に、簡単で最低限必要な機材を紹介しましたが、他にも機材にこだわりたい、質の良い配信をしたいという方向けに別記事で詳細を解説しております。
詳しくは、「ライブ配信に必要な機材を紹介する【配信会社が詳しく解説します】」をご覧ください。
セミナーのライブ配信を配信会社に依頼する
セミナーが大規模であれば、会場の環境設備含め、知識や経験がなければ開催は難しいと思われます。
会場を押さえ必要機材などの環境を整える準備、スタッフや進行における人員の配置、当日トラブルが起きた際の迅速な対応など、開催するにも準備期間を必要とします。
自身でライブ配信するのは難しい、準備や手間が大変そうという方は、ライブ配信会社に依頼することも検討しておくとよいでしょう。
お見積りや当日必要な機材、その他配信での不安な点など、知識や経験が豊富な配信会社に相談してみてはいかがでしょうか。
» ガイアックスのオンライン配信サービス
YouTubeでオンライン配信する方法
初めてセミナーのオンライン配信をしたい方には、YouTubeが最も活用しやすいツールなのでおすすめです。
YouTubeでオンライン配信する際の手順方法、利用するメリットなどを解説していきます。
YouTubeでセミナーのオンライン配信をする方法
セミナーをオンライン配信する際の、YouTubeの手順方法を解説します。
セミナーをオンライン配信するまでの流れと準備
主にYouTube Liveでセミナーをオンライン配信する準備としては、
- 会場やセミナー場所の手配
- セミナーの配信日時を設定する
- 自社サイトやSNSなどでセミナーの告知をする
- 必要機材の確認
- リハーサルを行い通信ができているか確認する
YouTubeでは、あらかじめ日時を設定しておくことが可能です。
配信までの設定に「後でスケジュール設定」という項目があるので、そのボタンをオンにしておき、配信予定日を設定しておきましょう。
セミナーの配信日時が決まったら、自社サイトやSNSなどで告知をしておきましょう。
また、ライブ配信は生放送のようなもので、途中でトラブルが起きた際に即座に対応することが難しいため、リハーサルは必須といえるでしょう。
YouTube Liveでセミナーをライブ配信する手順
- アカウントにログインして「YouTube Studio」を開く
- 右上にある「作成」ボタンを押して「ライブ配信を開始」を選ぶ
- マイクとカメラを許可し、年齢制限の範囲を選ぶ
- カテゴリーを設定し、サムネイルを使用する場合はアップロードする
- 共有URLを参加者に共有する
- 「ライブ配信を開始」を押してスタートする
手順2の際に電話番号の認証を済ませていないと、認証を求められます。
そのうえ、初めてYouTube Liveで配信する際は、認証待ちには最大で24時間必要になることに注意です。
また、当日ZoomなどのツールとYouTubeをつなぐときに、トラブルでつまずかないようにリハーサルを行い準備をしておくとよいでしょう。
YouTube Liveでセミナーが終わった後やるべきこと
セミナーが終わった後は12時間以内であれば、アーカイブに動画保存が可能なので保存しておくとよいでしょう。
また、次のセミナーを開催するために動画を見直したりしながら、視聴者目線で改善点を探すことも大切です。
YouTubeでセミナーのライブ配信をするメリット
次にYouTube Liveでセミナーのライブ配信をする際に得られるメリットについて解説します。
アーカイブの保存ができ、動画を再利用できる
YouTubeではアーカイブの保存や追いかけ再生をしてもらうことが可能です。
アーカイブとはコンテンツを保存することで、動画を後で見返したり、視聴できなかった人が見れる状態にしておくことが可能です。
配信から12時間以内の動画であれば、自身のチャンネルに保存することができます。
セミナー当日に参加できない視聴者でも、自分の都合が良いときに見ることができ、視聴者の理解度や知識を深めることができるのは大きなメリットでしょう。
チャット機能を活用し、双方向のコミュニケーションがとれる
YouTubeの配信には、視聴者がチャットを通して感想や質問を投稿することが可能です。
配信者は視聴者からのコメントを確認することができ、配信中に双方向のコミュニケーションがとれます。
視聴者のセミナーへの理解度を上げたり、セミナーの感想を直接その場で聞けるので、今後開催する際に改善がしやすくなります。特に、この”双方向性”がオンラインイベントの成功の鍵だと感じています。
YouTubeの操作方法が簡単で視聴者が参加しやすい
YouTubeそのものの知名度が高く、視聴者が操作方法をすでに知っていることで安心や信頼が生まれやすいなどから、参加率も高まります。
多くの人が使うYouTubeであれば参加へのハードルが低くなり、集客も大きく見込めます。
特に初めてライブ配信を行うのであればYouTubeを使わない手はないでしょう。
セミナーをオフラインからオンラインに切り替えるべき理由
セミナーを開催するのに、オフラインよりもオンラインで開催した方がいい理由を解説していきます。
セミナーをオンライン配信するメリット
セミナーをオンライン配信するメリットを、主催者側と参加者側とでそれぞれまとめました。
主催者のメリット
- セミナーの準備工数を削減
- 会場手配の手間や使用料金を削減
- 遠隔地を含む、全国の広い範囲での集客が可能
- 参加者の筆記用具や飲み物などの準備が不要
- 録画機能を利用し、何回でも再利用可能
- WEB完結の営業ツールとしても使える
- 完全オンラインで開催すれば、会場の管理も不要
- チャット機能を利用し、双方向でのコミュニケーションが可能
参加者のメリット
- 会場に足を運ぶ必要がなく、移動時間や交通費がかからない
- スマホやタブレットからでも気軽に参加ができる
- 会場では聞きにくい質問がチャット機能などの利用により可能
- 地方や海外からでも参加できる
オンラインは気軽に配信できるのが大きなメリットです。
コストを削減でき、場所に縛られないことが焦点となります。コロナウイルスの影響を回避しつつ、ビジネスすることが可能です。
セミナーをオンライン配信するデメリット
次にセミナーをオンライン配信するデメリットについて解説していきます。
現場の雰囲気がつかめない
大抵のセミナーや会議では音声や文字、映像で認識合わせができますが、実際にその場にいないとわからないこともあります。
言葉だけでは表現できない「微妙な力加減」「独特の間合い」「会場の空気」などは現場でのリアルな空気が生み出します。
また、そういった空気感を感じれないことから、参加者の中でも参加意識が低くなってしまう人もいるでしょう。
参加者の反応が掴みづらい
リアルタイム配信でも実際にタイムラグが生じたり、全員の表情やリアクションをすべて把握することは困難なため、参加者との一体感や雰囲気に多少の違いはあるでしょう。
特にチャット形式で参加者とのコミュニケーションを図る場合には、相手の顔色がわからない状態で文字や言葉だけで判断するケースがあるため、判断ミスや誤解を生む可能性があります。
環境によって通信トラブルのリスクがある
ウェビナーでの通話音声や画像の鮮明さは、利用する機器やネットワークの性能によって差が生じます。
特に参加者の環境によって差が出てしまうので、会議の途中で音声や映像が途切れてしまう可能性があります。
できればリアルタイム配信のセミナーでも、録画機能を利用して後からでも見直せるような対応を行うと良いでしょう。
デメリットは主に参加者の日程調整やセミナー後の対応やフォローが必要だったり、配信にはある程度の固定コストがかかることで、手間がかかるうえコスト面でも大きく関わってきます。
とはいえ、オフラインで実際に顧客と対面することや、会場の空気感や臨場感を味わってもらうことも大切です。
オンライン配信のレベルを高める方法
最後に、セミナーのオンライン配信で品質を高める方法を解説していきます。
Web集客にも力を入れる
広告を回したり、SEOやSNS、メールなどから参加者を集めることで、参加者を増やし、イベントを盛り上げやすくできます。Web集客のノウハウがない会社の場合は、デジタルマーケティングに注力しているガイアックスに依頼することも可能です。
ファシリテーターを設ける
司会の専門スタッフがいると、イベントのクオリティも高まります。中小企業で社内に担当がいない場合は、ガイアックスから派遣も可能です。
オープニング動画、エンディング動画をつくる
事前にイベント用のダイジェスト動画をつくっておくと、配信のクオリティもUPします。オープニング動画、エンディング動画、PR動画用、イベント後のダイジェスト動画の動画編集もガイアックスで承ることができるので、困ったらご相談ください。
双方向性を高めるツールを導入する
実践的なところではありますが、セミナーのオンラインイベントで最重要なのは、「視聴者満足度」です。
一方的にオンライン配信できて満足しても足りなくて、参加者と登壇者がチャットあるいは動画でコミュニケーションできたり、イベント前後の交流があると、参加者の満足度は高まります。
そのため、双方向性を高める企画の導入なども、イベント次第ではありですよね。技術は前提で、その上が企画です。
過去には、法人イベントでも、会社を知るためのクイズ企画を「Kahoot!」 というツールで導入したこともあります。この他にも、2020年から双方向性を高めるためのサービスはどんどん出てきています。