メタバース空間は現実世界の代わりになる可能性を秘めていることから注目を浴びています。また、直近ではメタバースの特性から、マーケティングや商用分野での利用が始まっています。
そこで、当ページではメタバースがマーケティングでどのように利用されているのか具体例から解説します。また、そもそもメタバースとは何なのかについても分かりやすく解説します。
「篠崎穣」
ブロックチェーンエンジニアとしてGaiaxの開発部でインターン。Solidityを用いてDappsの開発を行う。現在は寄付型NFTサービス「Ribbo」の開発者。
- 新規顧客層へのリーチ
- 没入感のある体験
- バーチャル上での販売
- 事例1 BEAMS
- 事例2 バーチャル大丸・松坂屋
- 事例3 clusterのバーチャルライブ
- パソコン/モバイル
- VRゴーグル
- メタバース空間
- 没入感のあるイベント
- 3DCGによるリッチな演出
- 企画からサポート
メタバースの定義
メタバースがマーケティングにどのように活用されているか知る前に、そもそもメタバースとは何でしょうか?
結論からお伝えすると、「現実世界にとても似た仮想空間」です。ただ、メタバースの定義は厳密に定まっておらず、文脈によって定義が変わってきます。
当ページでは、メタバースを「仮想空間」と幅広く定義して話を進めていきます。もし、メタバースとは何かもっと詳しく知りたい場合は、以下の記事を参考にして下さい。
メタバースでマーケティングするメリット
では、メタバース(仮想空間)でマーケティングを行うと、どんなメリットがあるでしょうか?
以下で、マーケティングにメタバースを活用するメリットを3つ紹介します。
stop新規顧客層へのリーチ
最初のメリットは、「新規顧客層にリーチできる」ことです。
従来のオンラインイベントでは、なかなか新規顧客層にアプローチできないことも。一方でメタバース空間なら、さまざまな種類のイベントを行うことができます。
例えば、BMWは自社のメタバース空間でアーティストのライブを開催することで、新規顧客のアプローチを行いました。
このように、通常ではアプローチしにくい顧客へも、他の企業や団体とコラボをすることで、アプローチできます。
stop没入感のある体験
2つ目のメタバースでマーケティングを行うメリットは、「没入感のある体験」ができることです。
メタバース空間はPCだけでも楽しめますが、VRゴーグルを装着するとメタバース空間に入り込んだ感覚を味わえます。そのため、これまでのオンラインイベントやECサイトでの購入体験では感じられなかった「没入感」を感じられます。
没入感のある体験ができることで、マーケティングのターゲットとなる顧客の満足度も上がりやすいでしょう。
stopバーチャル上での販売
3つ目のメリットは、「バーチャル上で販売がしやすい」ことです。
現実世界の商品を3Dモデルにすることで、顧客は現実世界で商品を確認しなくとも商品の情報を得ることができます。特に、製造業で利用される機械の展示に有効です。
また、現実世界に存在しないデジタル上の商品やNFTといったものもメタバース上では、展示・販売ができます。最近ではメタバース上に自分の作ったNFTアートを展示するといった方も増えてきています。
メタバース上でのマーケティング事例3つ
前章でメタバースをマーケティングに活用するメリットを紹介しました。この章では、実際にどのようにメタバース上でマーケティングが行われているか、事例から解説します。
stop事例1 BEAMS
アパレルショップBEAMSが、メタバース上で開催されたイベント「バーチャルマーケット2021」にバーチャル店舗を出店しました。
同イベントでは、BEAMSの店員がアバターを利用し接客を行いました。顧客は、気に入った服があればオンラインで購入することができる仕組みです。
また、リアルアイテム以外にも、メタバース上でのみ利用できる有料アバターの販売や「PUI PUI モルカー」というコラボ商品も販売しました。
stop事例2 バーチャル大丸・松坂屋
大丸松坂屋百貨店もBEAMSと同じく「バーチャルマーケット2021」にバーチャル店舗「バーチャル大丸・松坂屋」を出店。
大丸松坂屋百貨店は、食品を3Dモデルにすることでメタバース上で食品を2,700点以上も販売しました。顧客はメタバース上で3Dモデルの食品を手に取ることができ、メタバース経由で購入も可能でした。
また、バーチャル大丸・松坂屋では、ECサイトでは体験できない商品との偶然の出会いを提供したとのこと。
stop事例3 clusterのバーチャルライブ
「cluster」はメタバース空間を提供するプラットフォームサービスです。通常は渋谷を模倣した仮想空間である「バーチャル渋谷」などを提供しています。
そんなclusterですが、度々メタバース空間内にアーティストを呼んで音楽イベントを開催しています。その他にもVTuberとのコラボを行うことで幅広いユーザー層の獲得を行っています。
せっかく企画したウェビナーも、参加者がいなければ意味がありません。企業ホームページ上での告知に加えて、SNSやダイレクトメールなどで積極的に宣伝し、参加者を集めましょう。また、宣伝の際には誰に何の目的で行うものなのかを端的にしっかりと伝えるのがポイントです。もちろん、参加申込みの方法や、申し込みページへのリンクも併せて掲載すると良いでしょう。
メタバースに必要なツール
当ページを読んでいる方の中にも「実際メタバースを利用してみたい」とお考えの方もいらっしゃるでしょう。
そこで、メタバースを利用するのに必要なツールをまとめました。
stopパソコン/モバイル
メタバース空間にアクセスするためのパソコン・モバイル(スマートフォン)は必須です。
利用するメタバースサービスにもよりますが、バソコンを利用した方が遅延なく進むため、筆者はパソコンを推奨しています。
stopVRゴーグル
メタバースで没入感のある体験をするならVRゴーグルはあった方がいいアイテムです。
VRゴーグルなしでも、パソコンやモバイルだけでもメタバースは利用できます。ただ、その場合、どうしても2Dに感じてしまい没入感が薄れてしまいます。
できれば、VRゴーグル有りでメタバースを楽しみましょう。
stopメタバース空間
メタバースを利用するのに必須なのが、メタバース空間です。
現在、色々なメタバースプラットフォームがあるので、自分の興味のあるものを試してみてください。
メタバースのプラットフォームについては、以下の記事にまとまっているので、参考にされてください。
メタバースを利用したマーケティングならcomlive
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。実は当ページを書いているcomliveは、企業の方向けにメタバース上でのイベント配信支援を行っています。
読者の方の中に、メタバース上でイベント配信や、メタバースを活用したイベントを考えている方がいらっしゃったらcomliveにご相談ください。この章ではメタバースにおけるcomliveの支援サービスの特徴を説明します。
stop没入感のあるイベント
comliveではメタバースの特徴を最大限に活かし、イベント参加者が没入感を感じられる仕組みを設計しています。
詳しくは次項で解説しますが、現実世界ではできない演出により、没入感があり、参加者に刺さりやすいイベントの支援を行います。
また、参加者が聞き手になるというよりも、登壇側と交流をするような設計のため双方向性を確保でき、参加者の満足度も上がりやすいです。
stop3DCGによるリッチな演出
comliveでは、イベントの登壇者は、現実世界のスタジオで撮影を行います。そしてそのデータを3Dモデルに加工して合成することで、あたかも登壇者がメタバース上にいるかのような演出を手がけます。
また、メタバース空間ならではのリッチな演出も加えることで、参加者の没入感を加速させます。
stop企画からサポート
「メタバースを利用したマーケティングは初めてで不安」
このように不安がある方も多いかと思います。
ただ、comliveは企画の段階からサポートいたします。そのため、そもそもオンラインイベントが初めての方でも安心してイベントを開催できます。もちろん、メタバースを活用したマーケティングの支援も手厚く行うため、安心です。
メタバースを活用したマーケティングに興味がある方は、気軽な相談でも構いませんのでcomliveにご相談ください。