comlive通信

ストリーミング配信とは?段階別にやり方を解説する【初心者OK】

ストリーミング配信とは?段階別にやり方を解説する

今後はコロナウイルスの影響で、オンラインでのセミナーが増えてくると予想されます。
今回は、「セミナーをオンラインで開催してみたい」「オンラインセミナーにおすすめの配信ツールを知りたい」「YouTubeでセミナーを行いたい」と思っている担当の方にセミナーの配信方法を解説していきます。
個人でも簡単で気軽に配信できるツールも紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。
また、ガイアックスではオンラインイベントの企画・配信サービスを提供しています。200社以上のお問い合わせに対応してきた実績もあります。配信が複雑化しそうだったり、企画に集中したい担当者の方など、ぜひお問い合わせください(オンライン配信サービスの詳細はこちら)。

ストリーミング配信とは?

まず始めに、ストリーミング配信について簡単に解説していきます。ストリーミング配信とは、ストリーミング技術を使った動画配信のことです。
従来までは、膨大な動画のデータを全てダウンロードしてから再生していたため、視聴できるまでに時間がかかっていました。しかし、ストリーミング配信であれば、ダウンロードしながら順次再生を行うことができるので、ほとんど待ち時間なく視聴することができます。
インターネットでオンライン配信や音楽・動画配信サービスを利用するときに、「ストリーミング」や「ダウンロード」という言葉を見かけることがよくあるのではないでしょうか。これらはどちらもオンライン上で動画や音楽を配信するための方法です。

ストリーミング配信の意味

ストリーミングとは、絶え間なく「流れる」という意味です。川が流れるように、インターネットを経由して絶え間なくデータが流れてくるというイメージを持つと分かりやすいかもしれません。

ダウンロード配信との違い

ストリーミング配信とダウンロード配信との違いは、主に次の3つが挙げられます。

  • メディアの保存ができるかどうか
  • オフラインに対応しているかどうか
  • ストレージの空き容量を必要とするかどうか

ストリーミング配信では、基本的にメディアを保存することはできません。また、インターネット環境がないと視聴することができないという特徴があります。
一方で、ダウンロード配信では、事前にダウンロードしておけばオフライン環境でも視聴することが可能です。Wi-Fiが使えない環境でも再生することができ、データ通信量を使わずに視聴を楽しむことができます。
しかし、ダウンロード配信では端末にある程度の空き容量が必要になるので、ストレージの空き容量が不足している場合は視聴することができません。その点、ストリーミング配信ではダウンロードしながら順次再生を行い、端末にデータは残らないのでストレージの空き容量にかかわらず視聴することができます。どちらの配信方法も一長一短なので、視聴するシチュエーションによって使い分けるのがおすすめです。

ストリーミングには、動画配信と音楽配信がある

ストリーミング配信には、動画配信だけでなく音楽配信のサービスもあります。
月額で音楽が聴き放題になるサブスクリプションが主流になりつつありますが、そちらも端末にダウンロードする手間を必要とすることなく、すぐに音楽を鑑賞することができるようにストリーミング配信の手法が用いられています。
本記事では、音楽配信ではなく動画配信について解説していきます。

ストリーミング配信とは?段階別にやり方を解説する

ストリーミング配信を使うメリット

ストリーミング配信を使うメリットは、主に次の3つが挙げられます。

  • すぐに視聴を開始することができる
  • デバイスのストレージ容量を気にする必要がない
  • 2種類のストリーミング配信を使い分けることでライブ配信の幅を広げられる

それぞれのメリットを詳しく解説していきます。

すぐに視聴を開始することができる

ストリーミング配信は他の配信方法と違い、待ち時間なしでメディアを視聴することができます。インターネット環境さえあれば、ダウンロードの待ち時間に縛られることなく楽しめるので、視聴者のストレスを軽減させることができます。
例えば、SD(標準画質)で2時間の映画をダウンロードする場合、通信環境にもよりますが、視聴できるまでに約30分程度かかると言われています(5Gだと、高速でしょう)。一方で、ストリーミング配信を使用することでデータ量が大きいメディアを配信する場合でもすぐに再生することが可能です。
PR動画やイベント配信など、企業でオンライン配信を行うときでもストリーミング配信は非常に便利です。視聴までの心理的負担を軽減させることで、時間のない視聴者にもコンテンツを届けることができます。

デバイスのストレージ容量を気にする必要がない

ストリーミング配信は、デバイスのストレージ容量を気にすることなく視聴することができます。
ダウンロード再生とは違い、ストリーミング再生なら視聴者の端末のストレージ容量に十分な空きが無くても、バッファサイズ(200~300MB)さえ確保しておけば何時間でも再生し続けることが可能です。
つまり、インターネット環境とモバイル端末を持つ人なら誰にでもコンテンツを届けることができるということです。オンライン視聴したいのに端末のストレージ容量不足で視聴できないという事態を避けるために、ストリーミング形式で配信することをおすすめします。

2種類のストリーミング配信を使い分けることで配信の幅を広げられる

ストリーミング配信は次の2種類に分けることができます。

  • リアルタイム配信(ライブ配信)
  • オンデマンド配信

この2種類のストリーミング配信を使い分けることで、配信の幅が広がります。それでは、各配信方法の特徴について簡単に解説していきます。

リアルタイム配信(ライブ配信)

リアルタイム配信は、自社の商品発表や視聴者参加型のウェビナー(Web上でのセミナー)を開催するときに非常に適しています。
オンラインイベントでは、対面で実施する場合と比較して、登壇者が話していてもリアルタイムで参加者の反応を読み取りづらく、一方通行になりやすいという問題が起きやすいのが特徴です。
その点リアルタイム配信では、参加者がリアルタイムでコメントできるような機能が搭載されていることが多く、積極的にコメントを拾うことで参加者とコミュニケーションを取ることが可能です。リアルタイム配信なら視聴者からの質問に答えながらライブ配信を行うことができるので、双方にとって充実した配信を作り上げることができます。
配信のペースは適切かどうか、分かりづらい部分はないかどうかを参加者のコメントから把握して、参加者と一緒にイベントを作り上げていくことがイベントの成功を大きく左右します。
また、リアルタイム配信では編集などの作業をする必要がないので、コンテンツ作りに時間を割く必要がなくオンラインイベントの企画や参加者満足度を高める施策により注力することができます。オンラインイベントでも参加者の反応を見て、コミュニケーションを取りつつ進行したい場合はリアルタイム配信がおすすめです。

オンデマンド配信

オンデマンド配信は、あらかじめ撮影しておいた動画をサーバーに保存しておくことで、視聴者の好きなタイミングでアクセスして再生してもらう配信方法です。
オンデマンド配信では、視聴者とリアルタイムで交流することはできませんが、録画した映像を編集することができるので、より万全な状態で配信することが可能です。オンライン配信ツールに慣れていなくても、本番で失敗することが少ないのが特徴ですね。
また、あらかじめ撮影しておいたコンテンツをアーカイブとして残しておけば、視聴者も時間を気にすることなく自由に視聴することができます。
アーカイブは、イベント後に見返して次のイベントに生かしたり、そのまま自社のコンテンツとしてPRに活用することができるので非常に便利です。実際に、企業のオンラインイベントでは録画映像だけをオンデマンド配信する場合や、事前収録した映像と当日現場撮影した映像の両方を配信する場合があります。
なお、オンデマンド配信に関しては、「オンデマンド配信とは?ライブ配信との違いについても解説します」にて詳しく解説しています。

ストリーミング配信を使うデメリット

ストリーミング配信を使うデメリットは、主に次の3つが挙げられます。

  • メディアを保存することができない
  • 画質や音質が通信環境に依存してしまう
  • インターネットに接続していないと視聴できない

それぞれのデメリットを詳しく解説していきます。

メディアを保存することができない

ストリーミング配信では、視聴者は基本的にメディアを再生することしかできません。コンテンツをストレージに保存することができないので、パソコンやスマホなどの端末に保存しておいて後から再生するということは不可能です。
ストリーミング配信では、重要なコンテンツを各自で保存して共有することはできないので注意が必要ですね。逆に言えば、ストリーミング配信では情報漏洩の心配は少ないと言えるでしょう。ストリーミング配信を行う場合、視聴者が配信後でも確認できるようにするためには、アーカイブとして残こしておく必要があります。

画質や音質が通信環境に依存してしまう

ストリーミング配信では通信速度が足りていないと、映像の乱れや音声の途切れなどオンライン配信において致命的な問題に繋がる可能性があります。
もし、オンラインイベントの当日に通信環境によるトラブルが発生した場合、快適な配信を届けることができないので視聴者満足度の低下につながります。重要なオンラインイベントの本番でこのようなトラブルが起こらないように、準備段階で配信環境のチェックは念入りに行うようにしましょう。
また、予期せぬトラブルに対応できるように配信会社に依頼しておくと、より万全な状態で配信することができます。

インターネットに接続していないと視聴できない

ストリーミング配信では、視聴者はインターネットに接続していないと一切のコンテンツも視聴することができません。ダウンロード配信の場合、1度ダウンロードしてしまえばオフラインでも視聴することが可能ですが、ストリーミング配信の場合はできないので注意が必要です。

企業におすすめなのはストリーミング配信

企業がオンライン配信を行う際におすすめの配信方法は、ダウンロード配信ではなくストリーミング配信です。その理由は、主に次の3つが挙げられます。

  • あらゆる端末・通信環境に対応できる
  • 不特定多数に配信しやすく機能的である

それぞれの理由を詳しく解説していきます。

あらゆる端末・通信環境に対応できる

企業のPR動画や会社説明、知識やHow Toなど、あらゆる場面で企業はオンライン配信を利用するシーンがあると思います。この場合、それぞれのケースに合わせて視聴者を想定する必要があります。
ストリーミング配信なら、あらゆる端末や通信環境に対応することが可能なので用途に合わせて柔軟に対応することができます。
具体的には、視聴者のデバイスのストレージ容量を気にすることなく快適な配信を届けることができたり、状況に合わせてリアルタイム配信・オンデマンド配信の使い分けをすることで視聴者満足度を高めることが可能です。
また、YouTubeなどのように視聴者の状況に合わせて画質を選択できるようにしておくことで、視聴者側の通信環境に合った最適な状態でコンテンツを届けることができます。
ただし、ストリーミング配信で注意しなくてはいけない点は「リアルタイム配信における動画の乱れ」です。ストリーミング配信の場合、一時的に通信状態が悪化しても先に進む仕組みになっています。通信状態の悪化により動画や音声が乱れて、聞き逃してしまっても巻き戻すことができません。通信状態によっては、重要な部分を視聴者に届け損ねてしまう可能性があるので、通信環境の確認は必ず行うようにしましょう。

不特定多数に配信しやすく機能的である

ストリーミング配信では、配信に複数のアクセスがあった場合、自動的にストリーミングサーバーが通信速度の調整を行ってくれます。そのため、オンライン配信にアクセスが集中しても回線への負担を心配する必要は少ないです。
また、アーカイブを残しておくことで視聴者が好きなタイミングで視聴することができるという特徴を活かして、ストリーミング配信は様々なオンライン配信の場面に応用することができます。
これらの観点からストリーミング配信は、大勢のユーザーが快適に視聴することができる環境を提供しやすいというメリットが大きく、多くの企業で利用されています。

企業がストリーミング配信を行う方法

オンライン化の波が押し寄せる現代社会において、簡単なミーティングから大規模なイベントまで、あらゆる活動がオンライン上で完結するようになりました。そんな現代では、オンライン配信の導入は最優先事項と言っても過言ではありません。中には実際に導入したいと考えているけど、具体的になにから始めたらいいのか分からない人も多いのではないでしょうか。
そこで、ここからは企業がストリーミング配信を行う方法について解説していきます。
企業がストリーミング配信を行う方法は、主に次の2つの方法がおすすめです。

  • YouTube
  • vimeo PRO

ストリーミング配信を行う方法は他にもありますが、この2つの方法がシンプルかつ利便性に優れていると感じます。また、簡単に導入することができ、使いやすいのでライブ配信に慣れていない方でも扱いやすいです。それぞれの特徴を解説していきます。

一番簡単なのは、YouTubeです

YouTubeでは、リアルタイムのストリーミング配信から事前収録の動画配信まで行うことができます。利用料金が無料でありながら、ライブ配信の人数や時間、画質・音質に制限がなく、便利な機能が充実しているのが特徴です。ZoomなどのWeb会議ツールと組み合わせることで、オンライン上で登壇者が双方向でやり取りしている様子を配信することも可能です。
また、全体公開と限定公開を事前に設定することができるので、あらゆる配信シーンに柔軟に対応することができます。
ただし、YouTubeは商用利用不可なので注意が必要です。映像撮影に関しても、iPhone11以降なら映像の品質は十分だと感じています。ライブ配信当日も、アップロードから配信までパソコン1台あれば可能です。このように、YouTubeは手軽に撮影から配信まで行えるという点が魅力ですね。

公開範囲を指定したい場合、vimeo PROがおすすめです

vimeoは、高画質な動画をアップすることができることで有名な配信ツールです。有料版であるvimeo PROは、月額7,000円程度でライブストリーミング機能が使用でき、商用利用が可能なプランもあります。公開範囲や埋め込み許可範囲を柔軟に変更でき、カスタマイズ性も非常に高いため、クローズドな有料ライブ公開や有料イベント、企業のコンテンツ販売との相性が良いです。

ストリーミング配信の品質を高める方法

ストリーミング配信の品質を高めるためには、外部カメラや外部マイクの導入が欠かせません。もちろん、簡易的なライブ配信であれば、パソコンの内蔵カメラやiPhoneでの映像撮影でも十分です。
しかし、法人主催のイベントやPR上重要な失敗できないストリーミング配信の場合においては、より品質の高い映像を届けるために、外付けでビデオカメラを使用することを強くおすすめします。
また、基本的にライブ配信の視聴者は「画質より音質」に厳しい傾向があります。外部マイクを導入することで、PCに付属している内部マイクと比較して格段に音質が向上します。よって、よりクオリティを重視したストリーミング配信を行う場合は、外部マイクの導入はぜひ検討するべきでしょう。

ストリーミング配信で最も重要なのは視聴者の満足度です

ストリーミング配信を実施する目的は、視聴者にこちら側の想いを届けて満足してもらうことだと思います。大切なのは「オンライン配信が成功するかどうか」ではなく、「参加者が満足してくれるかどうか」です。参加者が快適に視聴でき、参加して良かったと思ってもらえる満足度の高い配信を行うためには、本番はもちろん事前の準備が必要不可欠です。
ポジショントークにはなりますが、ガイアックスなどの配信会社に依頼することで、配信機材や収録、インターネット環境などの準備をする必要がなくなり、オンラインイベントの企画や参加者満足度を高める施策により注力することができます。
ガイアックスでは、オンライン配信の規模に合わせた複数の会場から撮影機材まで、オンライン配信を快適に行うことができる環境が整っています。ストリーミング配信とライブ配信を組み合わせてイベントを開催することも可能です。実際に、ストリーミング配信とライブ配信を組み合わせてイベント開催を行なった企業も数多くあります。
オンライン配信の事例に関する詳しい内容はこちらの記事で解説しています。
» ライブ配信スタジオを探しの方へ【東京の配信会社が会場と事例紹介】

メニュー