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オンラインイベントのプラットフォーム比較【11ツール一斉紹介】

オンラインイベントのプラットフォーム比較

ガイアックスでは、ライブ配信の技術を駆使して、オンラインイベントの企画から集客、運営支援サービス等様々な形で法人のお客様のニーズに答えてきました。
その際、配信用プラットフォームとしてZoomを提案することが多かったのですが、配信用プラットフォームには、Cisco WebexやStreamYardなど様々な種類があり、それぞれ特色が違います。今回の記事ではオンラインイベントで使用されるプラットフォームの比較をしてみました。
なお、ガイアックスで運営しているオンライン配信サービスでは、企業のオンラインイベントの配信代行を企画から巻き取ることができます。イベントに付随するWEBサイト制作なども内製化しており、配信台本作成や接続テストなど手厚いサポートを強みにしていますので、企業の担当者はぜひお問い合わせください。
» オンラインイベントの企画・配信サービス

オンラインイベントのプラットフォームまとめ

今回は下記の11種類のプラットフォームについてまとめました。
皆さまが気になるのは金額、同時接続人数、配信時間などではないでしょうか。

今回紹介するオンラインイベント用の配信ツール一覧

  • Zoom
  • Microsoft Teams
  • Ciso Webex
  • Google Meet
  • remo
  • StreamYard
  • Whereby
  • SpatialChat
  • YouTube Live
  • vimeo
  • Facebook Live

これらについて、一つずつ見ていきます。

Zoom

  • 料金:基本は無料。有料版は参加人数によって2,000円から2,700円と変化。ウェビナーは別料金です。
  • 同時接続人数:プロ版で100人、ビジネス版で300人、企業版で1,000人まで接続できます。
  • 接続可能時間:無料版の場合、参加者3名以上になる場合は40分間までの制限時間が課されます。

バーチャル背景はPC版、iPhone、iPadそれぞれ対応。
オンラインイベントの参加に会員登録やサインアップが必要なく、主催者からの招待URLさえあれば、クリック一つで会議に参加できます。
セキュリティの問題が指摘された時もあったものの、セキュリティ対策に専念した数ヶ月の期間と認証制度の導入で、現在は安心して使えるツールになっています。データ容量も最軽量で、ポケットWi-Fiでも接続できるほか、モバイルデータ通信を使う場合も一番通信量をとらないツールの一つ。ガイアックスでも一番使われています。
ブレイクアウトセッションやアンケート機能があるほか、OBSやSnap Cameraなど外部ツールとの相性も良いです。
そのほか、ホスト権限を譲渡したり、共同ホストを無制限に設定したり、SlackやGoogleカレンダーにスケジュール同期できるのも強み。
録画はローカル、クラウドの両方が可能です。
なお、主催者の視点では、レポート機能があるのも便利です。参加者に必要な項目を記載させたり、アンケート機能の集計を保存することもできます。なお、同時翻訳昨日もあります。

Microsoft Teamsの通話機能

  • 料金:基本は無料。有料版はMicrosoftのほかツールと同じパックでサブスクリプション販売
  • 同時接続人数:最大250人まで

250人まで接続できるものの、1つの画面に4人までしか表示されないため、双方向性が弱まる印象。ウェビナーとしては、1,000人まで配信できるため、一方的な配信にはおすすめです。ミーティング参加後は名前変更できず、Skypeに近いです。Zoomよりは音質は低いのか、途中で途切れることがあります。

Cisco Webex

  • 料金:基本は無料。ミーティングの参加人数やクラウドストレージの容量によって月額使用料が変わる有料プランがある。
  • 同時接続人数:無料では100人まで。有料プランで100〜1,000人まで
  • 接続可能時間:無料版で50分。有料版で最長24時間

バーチャル背景は、iPadやiPhoneであれば利用できます。PC版は不可(今後導入予定)。
オンラインイベントへは、パスワードを設定しない限りは、Zoomと同様に未登録でも出席者が参加することが可能。機能もZoomに準ずるものが多いです。ただし、Zoomよりもユーザーが少なく、ネット上の情報も少なめ。名前の変更やブレイクアウトセッション機能のないZoomと言ったところ。画面共有はホワイトボードやブラウザの共有など困ることはないです。
Zoomの無料版では3名以上の時に40分の時間制限が課されていますが、Webexの場合は、人数に関係なく50分までとなっています。なお、細かいところでいうと、入室の仕様はWebexの方がZoomよりもシンプルで、Zoomのように待機室に待たされることはありません。

Google Meet

  • 料金:基本は無料。有料プランあり。
  • 同時接続人数:無料版で100人まで。有料版は150人までのものと250人までのものがある。
  • 接続可能時間:無料版は1時間が上限。有料版は300時間

使用する際は、Googleアカウントに登録してある必要がありますが、2019年の現在Gmailの月間ユーザーはYahoo Mailの月間ユーザーの6.5倍ほどいるため、導入にかかる手間が楽。Gmailからクリック一つで会議に参加できるのもポイントの一つです。
セキュリティ的には、Google運営であるMeetsを好む会社があるものの、1つの画面に多くの参加者を写すことやOBSなどほかツールとの親和性の問題で、配信イベントとしては使いづらいかも。また、通信容量は大きめです。

remo

  • 料金:14日間トライアルは無料。基本は有料で、月額50ドル〜。
  • 同時接続人数:50人‐500人まで
  • 接続可能時間:1.25から5時間

複数のバーチャルテーブルから移動して雑談するイメージで利用できます。日本語対応していないのが課題。スライド共有やSnapCameraはZoom同様に導入できます。ただし、ログアウト時に注意が必要で、ログアウトせずに切ってしまうと、アイコンがゾンビのように残り続けます(いずれ修正は入るはず)。

StreamYard

  • 料金:基本は無料。月額25ドルや月額49ドルのいくつかのプランがある。
  • 同時接続人数:6人まで
  • 配信可能時間:20時間から無制限

Zoomなどほかツールの場合、OBSなどを導入しないと字幕・テロップ対応できないのですが、StreamYardなら簡単に字幕やテロップを入れることが可能です。また、配信画面も最大6人までの参加者のサイズを複数パターンで変更できます。
さらに、YouTube LiveやFacebook Liveにも接続できるため、参加人数が少ない時でライブ配信する場合は、StreamYardがおすすめです。目玉機能として、YouTubeやFacebookでもらったコメントをStreamYardで拾って画面に表示しつつ、回答することができます。後からの動画編集も不要です。
なお、「StreamYard」のロゴを消すためには有料版にする必要があります。
まとめると、OBSやManyCamを導入せずに、登壇者が少ないイベントを簡単にYouTubeに探したい場合などにおすすめです。

Whereby

  • 料金:基本は無料。月額9.99ドル〜の有料版あり。
  • 同時接続人数:6人‐10人まで
  • 接続可能時間:時間制限なし

もともとは「appear.in」という名前で運営されていたビデオ会議ツール。無料版は4名までで、録画機能は利用できません。一度URLを発行したら、その次の会からもそのURLを利用できるメリットがあります。アプリいらずのブラウザ完結のサービスです。サクッと友人とオンライン飲み会したい時などに使えます。画面共有は可能です。

SpatialChat

  • 料金:無料
  • 同時接続人数:50人まで

アイコンの距離を近づけることで会話が始める斬新なプラットフォームです。近くの人の声が大きく聞こえるなど、「距離」がほかツールとの差別化になっています。ユーザー登録がほぼ不要で使えるものの、メールを確認しないといけないため、少しログインが面倒です。画面共有は優れていて、参加者で集まってYouTube観賞会などができます。さらに、そのま2人など数人のメンバーでグループから抜け出すことも可能です。近くの人だけ、声が聞こえます。
ただし、テキストチャット機能がないのと、パスワード設定もないため、セキュリティには不安点があります。
(追記:2020.09月 有料化され、無料プランでは4人までになりました。)

Youtube Live

  • 料金:無料。
  • 同時接続人数:ほぼ無制限
  • 配信時間:基本的に制限なし。ただし、12時間を超えるとアーカイブが作成されないので注意。

チャンネル登録者数が1,000人に到達すると、スマホからのライブ配信や「スーパーチャット」と呼ばれる投げ銭システムの利用が可能になります。※PCからであれば、チャンネル登録者数に関係なく、ライブ配信が可能です。ただし、設定後配信開始までには24時間経過する必要があります。
また、運営から招待メールが来れば「メンバーシップ制度」というクローズドコミュニティを作り、有料運営することも可能。会議ツールというよりは、マスに発信するツールであるため、双方向性は弱いです。

vimeo

有料で高品質動画をUPできることで知られているvimeo。公開範囲や埋め込み設定を柔軟に変更できるので、限定動画の公開と相性がいいです。有料版では、商用利用、ライブストリーミング機能が可能です。企業のコンテンツ販売や限定ライブイベントに使えます。

Facebook Live

  • 料金:無料。
  • 同時接続人数:無制限
  • ライブ配信の制限時間は8時間

実名登録が必要なので、荒らしや低品質なコメントが行われにくいです。プライベートの友人にも見られるため、仕事との境界が難しいところ。
ここまで11種類のプラットフォームの比較を致しました。どれも基本的には無料で利用できます。実際にはZoom+Youtube LiveやFacebook Liveなどと複合的に利用する場合はあります。ガイアックスではヒアリングをして、どのようなライブ配信が適しているのか企画から共に打ち合わせしていきます。

オンラインイベントのプラットフォーム比較

オンラインイベントのプラットフォームで必要な機能とは

オンラインイベントで使用するプラットフォームで重要なのは、値段や参加人数だけではありません。プラットフォームを選ぶ際にどのような点を気にすべきかまとめてみました。

アプリのインストールはマストか?

オンラインイベントをライブ配信形式で行う時にユーザーフレンドリーなアプリはユーザー登録が必要ない、インストールも必要ないといったツールです。
クリックを押せばすぐイベントに参加できるほうが参加者としては気が楽です。
その点、ZoomはURLさえあれば、ブラウザでも起動できるほか、スマホから参加することも可能なので便利です(但しスマホの場合アプリのダウンロードは必要)。YouTube LiveもURLのみで視聴できます。

配信の画質・音質・遅延がどれくらいか

ライブ配信を行う場合、配信の画質や音質、遅延がないなど動画のクオリティが優れていたほうが視聴者にとってイライラすることが減ります。ライブ配信によっては動画がカクカクしたり、動画がよく止まることがあり、その時点で次のチャンネルに変えてしまいたくなります。
動画の質はツールによって変わってきますので、イベントに応じてどのツールを使用するか変えていくことが大事です。
例えば、Zoomのタブレットの画質はそこまで優れていませんが、PCでの画質はいいです。それと違い、Cisco WebexはPCでの画質は悪いですがタブレットでは比較的綺麗に表示されます。
弊社はこれまであらゆるツールを法人向けに提案してきた実績があります。
外部カメラを使用して、画質を高めたり、OBS等を用いてテロップ・字幕対応することも可能です。是非お気軽にご相談ください。

事前登録があるか

イベントによってはセキュリティや参加者管理の観点から事前登録ができることを気にする企業は多いかと思います。例えば、Youtube Liveは画質も音質も優れており、ほぼ無制限に参加者を受け入れられるのですが、誰が見ているのか把握できないというデメリットがあります。
一方で、Zoomだと新しいミーティングを設定する際に認証制度を設けることが可能です。参加者のリストをダウンロードすることもできるので、誰かがチャットを通じて発言した時、どういう方なのか事前に確認しておけば対応がしやすいかと思います。事前登録のあったメールアドレスをコピーしておけば、一斉にメールを通じて資料を配布することも可能です。

参加者とどれくらい双方向性の交流ができるか

オンラインイベントで大事にしたい点として、双方向性が挙げられます。
例えば、Youtube Liveでは、視聴者のコメントでのみ、動画に対する反応を確認できます。これではイベント中における質疑応答や、場を盛り上げたりする際にもの足りないことがあります。使用するツールで双方向性を保ちつつイベントを進めていくには以下の仕組みの有無と、その使いやすさを確認しておく必要があります。

  • ブレイクアウトルームの有無
  • 画面共有の仕組み
  • チャット機能
  • アンケート機能の有無
  • 投げ銭システム等

このあたりの機能を有効活用できるとイベントの盛り上がりが変わってきます。なお、企業がオンライン配信イベントをする上で知っておきたいことを「ライブ配信を企業が行う上で大切なポイント」にてまとめています。

オフラインと融合開催できる

今回の新型コロナウイルスの影響により、オフラインイベントが開催できなくなり、オンラインイベントのニーズが増えました。本ウイルスが収まった後のイベントの在り方は、恐らくは旧来のオフラインイベントとオンラインイベントの融合開催という形が主流になるのではないかと予測されます。
オンラインイベントは旧来のイベントの代替案であるだけでなく、オンラインなりのメリットがあります。
オンラインイベントとオフラインイベントのメリットとデメリットは以下の通りです。

オフラインイベントのメリット

  • 現地に来てくれるコアなファンが集まってイベントを開催できる
  • 盛り上がりやすいイベント中の全体の雰囲気がよくわかることに加え、雰囲気そのものが満足感につながる

オフラインイベントのデメリット

  • イベントに参加するための費用として交通費や移動時間のコストがかかる
  • 参加できる人数に限りがある
  • 会場費がかかる

オンラインイベントのメリット

  • 住んでいる場所に限定されず参加できる。日本国内、海外関係なく参加可能。
  • 交通費費がかからない
  • 会場代がかからない
  • 会場費に対して、テレビ会議ツールの有料版は安い

オンラインイベントのデメリット

  • イベントに集中してもらえない可能性がある
  • 全体の雰囲気を掴むのが難しい
  • しらけやすく、ファシリテーターの腕が試される

物販機能があるとマーケティング可能

オンラインイベントを開催する上で、マネタイズの導線は事前に考えておくことが非常に大事です。なぜならそれがうまくいくかいかないかで、今後のイベントを持続的に開催できるかが決まるからです。
オンラインイベントのマネタイズ方法は「オンラインイベントでマネタイズする方法【企業相談も受け付けます】」にて説明しています。基本的には、事前チケットの販売、イベント後の物販や投げ銭、あるいはその両方によって成立します。
イベントを通じて自社商品を販売できると収益面を強化できます。
ガイアックスでは、投げ銭・応援商品販売のためのECプラットフォームを制作・貸し出しすることが可能です。
イベントのアイデアはあるけどそれを収益化できるか不安な場合は、是非弊社にご相談ください。

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